第138回埋蔵文化財セミナー   

 

「京都府の横穴墓     
       ー横穴墓に葬られた人々ー」


 

 埋蔵文化財セミナーは、京都府内の各調査機関が実施した発掘調査の成果をはじめ、史跡や埋蔵文化財に関するさまざまな情報をわかりやすく説明し、府民の皆様に文化財に対する理解をいっそう深めていただくことを通して、文化財保護に寄与することを目的として開催しています。
 第138回埋蔵文化財セミナーでは、「京都府の横穴墓-横穴墓に葬られた人々-」と題し、発掘調査の成果をもとに、横穴墓の実態を明らかにします。
 横穴墓は、丘陵の斜面や崖などに横穴を掘った墓で、おもに古墳時代後期~飛鳥時代に造られます。京都府北部では、京丹後市大田鼻横穴群や同左坂横穴群などがあり、なかには奈良時代の墨書土器が出土した横穴墓もあります。一方、京都府南部では八幡市から京田辺市にかけて、全国的にも最大級の横穴墓群となる女谷・荒坂横穴群や松井横穴群があり、ここでは石棺や陶棺が出土しています。横穴式石室が主流である時代に、どのような人々が横穴墓を造ったのでしょうか、被葬者像に大きな関心が集まっています。
 今回のセミナーでは、京都府北部と南部の調査事例を報告するとともに、古墳研究の第一人者である京都橘大学の一瀬和夫教授にご講演をいただき、最新の研究に照らして、横穴式石室墳との違いや被葬者像に迫ります。



日 時

平成30年6月16日(土)

 
午後1時30分から午後4時30分まで(開場午後1時)

会 場

アグリセンター大宮 多目的ホール(2階)

 
〒627-0012 京都府京丹後市大宮町口大野228-1

          【聴講無料】 お気軽にご参加ください

        
内 容

 

報告1 「丹後地域における横穴墓群の様相」    
 
京丹後市教育委員会  
岡林峰夫 係長
報告2 「南山城地域の横穴墓群」    
  公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター   加藤雅士 主任
基調講演 「群集墳としての横穴墓群」    
  京都橘大学   一瀬和夫 教授
討論会    
コーディネーター:公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター   高野陽子 主査

 

問い合わせ先

調査課企画調整係   電話 075-933-3877(代表)

アクセス図



アクセス

○京都丹後鉄道「京丹後大宮駅」から徒歩約10分

○自動車の場合

 山陰近畿自動車道(宮津与謝道路)「京丹後大宮」から一般道で10分
主催・共催

   主催:京都府教育委員会・公益財団法人京都府埋蔵文化財調査研究センター

   共催:京丹後市教育委員会