池尻遺跡で見つかった6世紀前半の大溝の底から出土しました。滑石製で長さ10cm、重さ260gを測ります。大形の勾玉の腹・背・胴(側面)に7個の勾玉状の小さな突起物(子供?)を付け、普通の勾玉と同様にひもを通す穴をもっています。増産を祈るマツリの道具として使われたと考えられており、形が立体的なものが比較的古い時期に作られたものとされています。全国で約350個ほど、京都府内では、これまでに集落跡や古墳などから4例が見つかっています。