寺町旧域で、風炉、釜、水指、建水、杓立、蓋置などの京焼の茶道具(皆具)がまとまって出土しました。それぞれの器には十六弁の菊紋と若松文が染付(青色)と錆絵(茶色)で描かれています。文様から禁裏(宮中)の注文品と考えられます。禁裏注文の品には様々な器がありましたが、今回のような茶道具が一式まとまって出土するのは極めて珍しい事例です。