金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.001 赤坂今井墳丘墓

 

墳丘墓全景(中央やや奥が中心埋葬、右側やや奥が第4主体部)
第4主体部完掘状況(右側が中心埋葬)
第4主体部 玉類検出状況
 
名 称

赤坂今井墳丘墓(あかさかいまいふんきゅうぼ)

時 代
弥生時代末
調査年
1998年~2000年
所在地
京都府京丹後市(旧峰山町)
コメント
 古墳出現以前に、この地域を治めた首長一族のお墓です。39m×36m、高さ約4mの墳丘上で6基、墳丘下では15基の埋葬施設を確認しました。中心埋葬の墓壙は14m×10.4mと巨大で、検出面から約1.9mを掘削して木棺の痕跡を確認しました。
 第4主体部は7.2m×4mの墓壙で、中心埋葬の北辺に重なって造られていました。この主体部は底面まで調査したところ、4.4m×1.3mの舟底状木棺を検出し、底面には2m×0.6mの範囲にわたって水銀朱が敷かれていました。その上で玉類やヤリガンナ・鉄剣を検出しました。玉類は被葬者の頭位と耳に着装された状況で出土しました。第4主体部の状況から、第1主体部の副葬品の豪華さが推し量れます。
備 考
『京都府遺跡調査概報』第100冊 2001