金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.004 木津川河床遺跡

 

この川の下を中心に遺跡があります(中央が木津川、左がが宇治川;南西から)
竪穴式住居跡(左)と噴砂の地割れ(右下)
噴砂の土層断面:溶岩の噴火のように砂が噴き出しています
 
名 称

木津川河床遺跡(きづがわかしょういせき)

時 代
中世末
調査年
1982~2009年随時
所在地
京都府八幡市
コメント
 木津川河床遺跡は、京都盆地の南西部、淀川・木津川・宇治川の三川が合流する位置にあります。この遺跡は、明治のはじめに木津川の河道が変更されたため、川床部分に遺跡が分布するようになりました。今までの調査で、弥生時代~中世にいたる遺構が見つかっていますが、特に、噴砂が各地で検出されることで知られています。
 噴砂とは、地震の揺れにより、地中の砂礫層が液状化し、揺れによる圧力のため、砂が地表に吹き出す現象のことです。平面で見ると、地割れ状に黄色砂が走り、横断面で地層を見ると、中央の盛り上がった所から黄色砂が噴き出していることがわかります。地層の年代観より、1596(慶長元)年9月5日の伏見地震の際にできたものと考えられています。
備 考
『京都府埋蔵文化財情報』第26号1987、『京都府遺跡調査概報』第88冊 1999、第98冊 2001など多数