金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.005 上人ヶ平遺跡

 

調査地全景:上人ヶ平古墳群と掘立柱建物跡
工房跡と考えられる9間×4間の大形の建物が南北に4棟並んでいました。
 
名 称

上人ケ平遺跡(しょうにんがひらいせき)

時 代
奈良時代
調査年
1984~1989
所在地
京都府木津川市(旧木津町)
コメント
 台地上に造られた奈良時代の瓦工房跡です。台地上で13棟の掘立柱建物跡や井戸、土坑などを検出しました。隣接する谷部には市坂瓦窯跡があります。その瓦窯で焼かれた瓦をこの工房で作り、検品をしたりしたことが窺われます。また、古墳の周濠を利用して、粘土を捏ねたりしたこともわかりました。出来上がった瓦は、南の丘陵を越えて、平城宮の大膳職の建物の屋根を葺くために運ばれていきました。
備 考
『京都府遺跡調査報告書』第15冊 1991