遺跡ギャラリー
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道路建設に先立ち、幅約20m、総長約400mにわたって調査を実施しました。調査地のほぼ全面にわたって、数多くの柱跡や土坑、溝などが見つかりました。 |
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数多くの柱跡が見つかりました。柱跡は等間隔できれいに一列に並ぶものがあり、これらをつないで掘立柱建物が復原されます。遺跡の一部分しか調査を実施していませんが、約120棟の掘立柱建物が復原されました。 |
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中央の竪穴式住居の外側に、幅広の溝が見つかり、溝の底に柱穴が見つかりました。大壁住居といい、朝鮮半島起源のものと考えられています。 | |||
馬の歯が埋まっている土坑が見つかりました。馬を飼っていたことがわかります。 |
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名 称 |
森垣外遺跡(もりがいといせき) |
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時 代 |
古墳時代中期~後期 | ||
調査年 |
1996~2000 | ||
所在地 |
京都府相楽郡精華町大字南稲八妻小字森垣外 | ||
コメント |
南山城地域を代表する古墳時代の集落で、約120棟の掘立柱建物が見つかっています。遺構・遺物には朝鮮半島とのつながりが強く窺われ、壁立ちの大壁住居3棟や陶質土器、漢式系土師器があります。また、馬の歯が出土し、馬の飼育に欠かせない塩を運んだ製塩土器が多量に出土していますので、馬を飼育していたものと推定されます。さらに鉄滓が出土していることから、製鉄・鍛冶が行われていたようです。これらのことから、渡来系氏族が営んだ先進的な集落跡と考えられています。 | ||
備 考 |
『京都府遺跡調査概報』 第77・86・91・96冊 |