金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.013 奈具岡北1号墳

 

丘陵の頂上部に造られたいびつな形をした前方後円墳で、墳丘は地山を削り出して造られています
第1・2主体部埋葬施設全景(西から)。第1主体部(向かって右側)には礫床が設けられていました
第1主体部には鉄剣4点、鉄鏃70点が副葬されていました
第1主体部の西小口の上面で、陶質土器や初期須恵器12点、土師器4点が破砕されて出土しました。
 
名 称

奈具岡北1号墳(なぐおかきた1ごうふん)

時 代
古墳時代中期(5世紀前半)
調査年
1995
所在地
京丹後市(旧弥栄町)
コメント
 奈具岡北1号墳は、丘陵の頂上部に造られた前方後円墳で、墳丘はすべて地山を削り出して造られています。全長60m、後円部径27m・高2.4m、前方部長33m・幅26m・高3.6mを測ります。埴輪や葺石は持たず、段築もありません。在地の首長が葬られたと考えられますが、特に陶質土器や初期須恵器が副葬されていることから、被葬者は朝鮮半島と何らかの交流をしていたことが窺われます。出土遺物は府指定文化財です。
備 考
『京都府遺跡調査概報』第76冊 1997