金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.014 山尾古墳

 

墳丘には二段の列石が巡っています。
方墳の下方には、二段のテラスがあり、それぞれに石列が巡っています。
こういった特異な構造から、この古墳には中央官人が葬られたものと推定されています。
 
名 称

山尾古墳(やまおこふん)

時 代
飛鳥時代
調査年
1994
所在地
京都府綾部市
コメント
山尾古墳は二段築成の方墳(9.0×9.9m)の全面に、二段のテラスを付設しています。それぞれの段・テラスに列石を配していますので、計四段の列石を有しています(下段テラス復原推定21.4m)。飛鳥時代に造られたテラス状の段を有する方墳は、岡山県や兵庫県にも分布しています。また、八角形墳である舒明天皇陵もまたテラスを有しており、全国的に共通の意識でテラスが造られたものと考えられます。これらのことから、山尾古墳の被葬者は、中央官人との関連が強いものと考えられています。
備 考
『京都府遺跡調査概報』第67冊 1995