平成20年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第947次・伊賀寺遺跡・下海印寺遺跡
所在地 長岡京市下海印寺樽井ほか
調査期間

2008/07/08~10/30

調査面積 1,230㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 古墳:竪穴式住居跡
主な遺物 縄文:縄文土器
古墳:土師器・須恵器
   
 
 
長岡京跡右京第943次調査の1トレンチの東南部分の平坦地と崖面及びその下の低地を調査しました。平坦面では、弥生時代末~古墳時代初頭の竪穴式住居跡1棟を検出しました。
 
右京第943次調査でも1棟の竪穴式住居跡を検出していますので、この平坦面では2棟の竪穴式住居跡が、辺を揃えて建てられていたことがわかりました(手前が右京第943次調査、奥が右京第947次調査分)
 
この平坦面での遺構調査面の下には黄茶色土および灰白色砂礫が厚く堆積していました。これらの土層内から、縄文土器片が出土しました(左の平坦面が竪穴式住居跡を検出した面)。
 
土層の堆積状況より、縄文時代後期の小泉川の流路跡の上に弥生時代末~古墳時代初頭の生活面が形成され、最終的に、平安~近世の段階に、現在の地形に見られる崖面が形成されてことがわかりました。