平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 大谷口遺跡
所在地 南丹市八木町諸畑大谷口
調査期間

2009/5/18~10/7

調査面積 2000㎡
調査原因 ほ場整備
主な遺構 縄文:土坑
弥生:竪穴式住居跡・土坑
古墳:竪穴式住居跡・掘立柱建物跡
飛鳥:炉跡
奈良時代~鎌倉時代:掘立柱建物跡
主な遺物 縄文:縄文土器
弥生:弥生土器
古墳:土師器・須恵器
飛鳥:土師器・須恵器
奈良時代~鎌倉時代:土師器・須恵器・瓦器
   
 
 
大谷口遺跡は縄文時代から中世にかけての複合集落遺跡です。今までの調査では、古墳時代前期~中期の竪穴式住居跡・溝、奈良~鎌倉時代の溝・土坑・柱穴等が検出されています。
 
今回の調査では、弥生時代の各時期の竪穴式住居跡や土坑、土器棺墓とみられる土壙などが見つかり、弥生時代の集落跡が広範囲に広がっていることがわかりました。
 
また、古墳時代中期の竪穴式住居跡6基を検出しました。このうち1区と4区で検出した2基の住居跡に造り付けられた竈は、日本で竈がまだあまり用いられていない段階の古いものでした。
 
歴史時代の遺構では、飛鳥時代の炉跡1基、奈良時代中葉の竪穴式住居跡、平安~鎌倉時代を中心にした掘立柱建物跡や柱列・柱穴を検出しました。