平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第988次・伊賀寺遺跡
所在地 長岡京市下海印寺下内田
調査期間

2009/10/22~2010/1/22

調査面積 800㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 縄文:竪穴式住居跡・土坑・ピット・崖面
長岡京:溝・柱穴
主な遺物 縄文:縄文土器・骨片
長岡京:土師器・須恵器
   
 
 
調査対象地は、長岡京跡右京八条三坊十・十五・十六町にあたり、伊賀寺遺跡に含まれています。伊賀寺遺跡の調査では、縄文時代中期の竪穴式住居跡や後期の竪穴式住居跡・火葬墓が見つかっています。今回の調査は、水路や里道として利用されていた部分を調査しました。そのため、幅5m前後で蛇行する細長い調査区となりました。
 
縄文時代中期の竪穴式住居跡6基を新たに確認しました。また、後期には、小泉川により形成された崖面に多量の土器片が集中し廃棄されていました。
 
そのうち、竪穴式住居跡SH83は1辺が7mを測る隅丸方形の住居跡で、中央部で床面を掘り窪めた炉跡を確認しました。
 
平成19年度に火葬骨を検出した地点の南側で、骨片を含む土壙を検出し、墓域の広がりを確認しました。