平成21年度 発掘調査情報
   
遺跡名 上狛北遺跡・柳田遺跡
所在地 木津川市山城町上狛宝本ほか
調査期間

2009/10/27~2010/2/25

調査面積 1000㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 奈良:柱穴・溝
中世:柱穴・溝・土坑
主な遺物 古墳:土師器・須恵器
奈良:土師器・須恵器
中世:土師器・須恵器・瓦器・瓦
   
 
 
上狛北遺跡は木津川左岸に形成された氾濫原ならびに後背湿地に位置しています。今までは遺物散布地として知られていましたが、その実態はわかっていませんでした。
 
調査の結果、奈良時代から中世にかけての柱穴や溝、土坑が見つかりました。
 
第2・3トレンチでは南北方向に掘られた溝を検出しました。埋土からは奈良時代中期の須恵器や土師器に混じって瓦も出土しました。
この溝は、道路の側溝や何らかの施設を区画する溝と考えられますが、ほぼ南北方向に直線的に掘られていることから、公的な性格が窺われます。