平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 鳥取橋遺跡第1次
所在地 京丹後市弥栄町和田野車田、井辺森山ほか
調査期間

2010/5/12~7/6

調査面積 850㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 弥生~中世:川跡(河川内堆積土)
近世~現代:耕作溝
主な遺物 弥生~中世:弥生土器・土師器・須恵器・磁器・陶器・瓦質土器・土錘・砥石
   
 
 
鳥取橋遺跡は、竹野川に鳥取川や奈具川が合流する地点付近にあり、1961年、堤防の基部あたりで縄文時代晩期ないし弥生時代前期と推定されるほぼ完形の小型壺1点が表採されています。今回はじめて、鳥取橋遺跡の調査を実施しました。
 
遺構・遺物の性格と広がりを確認するために、調査対象地内に10か所のトレンチを設けました。いずれのトレンチも地表下1.5〜1.8mまでは耕作に伴う堆積層で、その下には竹野川の河川堆積層が認められ、顕著な遺構を確認することはできませんでした。
 
河川堆積層から弥生時代前期から中世末にかけての多数の遺物が出土したことから、調査地点の周辺にこれらの時期の遺構が広がっている可能性があります。