平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 井脇城跡
所在地 船井郡京丹波町井脇瀧谷
調査期間

2010/5/6~7/6

調査面積 500㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 中世:土塁
近世~現代:耕作溝
主な遺物 中世:瓦質土器
近世:煙管雁首
   
 
 
井脇城跡は、標高およそ300を測る最高所に中心施設があり、その周囲には複数の曲輪や堀切などが設けられています。今回の調査地は、中心施設より30~50mほど下がった位置にあり、中心施設を守る位置に当たります。
 
A地区は、中心施設から南東方向にのびる尾根部にあります。斜面上位の土砂を削って北西側に盛り付け、周囲から独立した曲輪を造っています。曲輪の頂上はほぼ方形で、200㎡以上の平坦地を確保しています。
 
方形の南・西・北の3辺を囲うように土塁が設けられていました。この曲輪は標高は270mにあり、ここからの眺望は非常に良好で、東側谷部を広く見通せます。見張り台的な機能も大きかったものと推測されます。