平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 長岡京跡右京第994次・井ノ内遺跡
所在地 長岡京市井ノ内頭本・今里蓮ヶ糸
調査期間

20104/26~8/27

調査面積 472㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 弥生:溝
古墳:竪穴式住居跡
奈良:柱穴
平安:掘立柱建物跡・柵列
中世:掘立柱建物跡・柱穴・溝
主な遺物 弥生:弥生土器・石鏃・サヌカイト剝片
古墳:土師器・須恵器
奈良:土師器・須恵器・瓦
平安:土師器・須恵器
中世:土師器・須恵器・瓦器
   
 
 
調査地は、長岡京市と京都市の市境に近く、西山丘陵裾から東側に延びる標高40m前後の低位段丘上に位置します。長岡京の条坊復原では、右京三条三坊十五町、三条四坊二町、西三坊大路西側溝が想定され、縄文時代から中世の集落跡・館跡を検出した井ノ内遺跡にあたります。
 
調査の結果、西三坊大路の路面上に想定される所から奈良時代あるいは平安時代の掘立柱建物跡、古墳時代の竪穴式住居跡、弥生時代の大溝等を検出しました。
 
周辺の調査では、弥生時代後期の集落を巡る環濠が確認されていますが、今回検出した大溝の方向はその環濠に直交する位置関係にあたり、今後の調査結果に期待されます。