平成22年度 発掘調査情報
   
遺跡名 上狛北遺跡第2次
所在地 木津川市山城町上狛宝本・西浦代
調査期間

2010/8/24~2011/3/9

調査面積 1,630㎡
調査原因 道路建設
主な遺構 古墳:竪穴式住居・掘立柱建物・土坑
奈良:掘立柱建物・井戸・溝・土坑
中世:掘立柱建物・土坑・溝・柱穴
主な遺物 古墳:土師器・須恵器・鉄器・臼玉
奈良:土師器・須恵器・瓦・木製品
中世:土師器・瓦器
   
 
 
上狛北遺跡は木津川右岸の沖積平野に立地する奈良時代~中世の遺跡として知られていました。遺跡は南北800m、東西250mの範囲に広がります。調査は現在の里道を挟んで大きくA地区とB地区の2か所に分けて行いました。
 
A地区では、上層で、中世の掘立柱建物跡2棟をはじめ多数の柱穴・土坑・耕作溝を検出しました。奈良時代の素掘りの井戸1基のほか小規模な土坑などを、下層では古墳時代の竪穴式住居跡7基を検出しました。
 
B地区では、奈良時代の南北方向の溝1条、掘立柱建物跡3棟などを検出しました。
溝は調査区を南北に縦断する溝で、総延長およそ100mを測り、さらに南北に延びていくようです。