遺跡ギャラリー

No.016 三日市遺跡

 

調査地は、段丘が丁度途切れる位置(段丘崖付近)にあたります
自然流路が見つかり、その中から、瓦が大量に見つかりました
瓦は、丹波国分寺・国分尼寺の創建瓦であることがわかりました
むかって右側の斜面に瓦窯があるものと推定されます
 
名 称

三日市遺跡(みっかいちいせき)

時 代
奈良時代中期
調査年
2003
所在地
京都府亀岡市
コメント
 三日市遺跡は段丘上に立地し、直径700m程度の遺跡として知られていますが、その詳細はよくわかっていません。平成15年度に段丘の西側を調査したところ、最大幅約25m、検出長115m、検出面からの深さ約1mの自然流路を検出しました。この流路の中から、瓦が大量に出土しました。流路がある程度埋まった段階に東側の斜面に瓦窯が操業され、いらない瓦が流路内に投棄されたと判断されます。この瓦は、瓦当の文様より、南東約1.2kmにある丹波国分寺・国分尼寺の創建瓦であることがわかりました。
備 考
『京都府遺跡調査概報』第114冊 2005