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名 称 |
金箔瓦(きんぱくがわら) 重要文化財 |
時 代 |
中世末(16世紀末) |
出土遺跡 |
聚楽第跡(じゅらくだいあと) |
所在地 |
京都市上京区 |
コメント |
瓦に金箔を押して建物を飾り、自らの威勢を示したのは織田信長、豊臣秀吉です。信長と秀吉では、金箔瓦の用い方が異なっています。信長は瓦の凹面に漆を塗り金箔を押したのに対して、秀吉以降のものは瓦の模様の凸面に金箔を押しています。また、信長は一族の城だけに金箔瓦を用いたのに対して、秀吉は家臣の格・功績に応じて、金箔瓦の使用を許可していたようです。
聚楽第からは多くの種類の瓦が出土していますが、欠損している上から金箔を押しているものがあることや、聚楽第以前の城郭と同じ模様の瓦が出土していることから、聚楽第の造営にあたって廃城になった城郭から瓦が集められ、金箔を押した上で再利用した瓦も含まれていると推測されています。
聚楽第の東側、天皇の住まう御所との間(現在の府庁周辺)には、諸大名の屋敷が甍を連ねていましたが、この周辺を発掘調査しても金箔瓦が出土します(写真上)。聚楽第東堀(写真下)と城下から出土した金箔瓦は、平成14年6月に重要文化財に指定されました。 |
備 考 |
『京都府遺跡調査概報』第54・59冊、『京都府埋蔵文化財情報』第49冊 |
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