金箔瓦
出土遺物ギャラリー
 
No.023
名 称
ころく金具
時 代
古墳時代後期
出土遺跡
女谷・荒坂横穴群
所在地
京都府八幡市内里女谷・美濃山荒坂
コメント
 矢を入れる容器にはころくと靱がありますが、ころくは矢羽根を上にして、矢の一部だけを収納するのに対して、靱は鏃を上に向けて、矢の大部分を収納するものです。ころく金具は、有機質でできた袋状の本体を飾ったものと考えられています。金具は帯状を呈しており、金銅装のものと鉄製のものがあります。金銅装のものは、鉄板の上に金メッキをした銅板を貼り合わせ、タガネで小さな窪みを連続して施文することで、直線や波状の線を表現しています。鋲は鉄製の生地に、銀板を巻いていたようです。
備 考
『京都府遺跡調査報告書』第34冊