金箔瓦
出土遺物ギャラリー
 
No.038
名 称
世高通宝(せこうつうほう)
時 代
尚王朝
出土遺跡
寺町旧域
所在地
京都市
コメント

 世高通宝は尚徳王治世(1461~1469年)の琉球王国(現沖縄県、奄美大島以南の鹿児島県)で鋳造された銅銭です。関東や九州を中心に約120枚がみつかっていますが、写真の銅銭は京都府内で初めて出土したものです。これまで国内で見つかった琉球銭は千枚から数万枚の出土銭の中の一枚であることが多く、この資料のように単独で出土する例はまれです。「世高」と「通宝」の字体が異なっていることから、中国明朝(1368~1644年)の「永楽通宝」(永楽9年(1411年)より鋳造)を基に鋳型を造り、「永楽」を「世高」に変えて鋳造したと考えられます。

備 考