金箔瓦
遺跡ギャラリー

No.002 私市円山古墳

 

調査地全景:平野を見下ろす丘陵頂部に造られています。
噴頂部の主体部検出状況(写真は現地説明会時)
古墳公園として整備された私市円山古墳(造り出し部から墳丘を望む)
 
名 称

私市円山古墳(きさいちまるやまこふん)

時 代
古墳時代
調査年
1988年
所在地
京都府綾部市私市町字円山
コメント
 この古墳は直径71m、高さ約10mを測る円墳で、京都府内最大の円墳です。由良川と綾部・福知山の平野を見下ろす丘陵上に造られており、この地域を治めた首長の墓と考えられています。円墳には、幅約18m、長さ10mの造り出しが設けられています。墳丘は三段築成で、古墳の表面は葺石で飾られ、テラスや造り出し上には埴輪が立てられていました。
 主体部は3基あり、鉄剣や短甲や故ろく金具、鏡などが副葬されていました。出土遺物から5世紀中葉頃に造られたものと考えられます。
 現在、近畿自動車道敦賀線の本線上に、古墳公園として整備・保存されています。
備 考
『京都府遺跡調査概報』第36冊 1989